脊振の森から

九州は脊振山の脊振村から、里山の暮らしを伝えます。

旧友との出逢い……

……のような気分でした。

 最近、義母の病院の関係で、福岡の宗像に行く機会が増えています。そんな中、たまたまFBで見つけた、ちょっと気になるお店で、お昼をいただこうと、相方と山をおりました。行った先は、暮らしのカフェ・村茶乎。健康食料理店、と言うカテゴリーのお店ですが、僕は「健康食」には全く興味がありません。ちなみに菜食主義でもないし、猪を捌いてがっつり喰ったりもします。

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 どうですか、この怪しげな雰囲気(笑・失礼っ!!)外観だけ見ても、思わず興味津々です。しかも屋号の「村茶乎」。これは禅の言葉である「喫茶去」から来ているとか。意味は、直訳すると「まぁお茶でも飲んでいきなさい」ですが、現在過去未来・男女貧富などを総て捨て去って無の心であらゆる人と接する境地を表現しています。

 そんな店なら、行かねば、でした。我家で店を決めて外食するなんて、数年ぶりの出来事です。理由は、お金がない、変な味に出会いたくない、金を払ってまで石油製品を喰いたくない、などなど。だから外出には、たいがいお弁当持参でした。

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店内に入ると、期待通りの雰囲気。メニューも予想に違わず、です。我家の食事メニューは、畑にあるもの、台所にあるもの、で決まりますが、村茶乎もそんな感じでした。季節の旬のものをいつもいただきますが、我家はそれが豊富にあるから、が理由。野菜の皮まで調理して残らずいただくのは、それが美味いから、が理由。近くの野菜ばっか喰うのは、街に買い物に行く時間がないから、が理由。けっして「オーガニック」を意識してのことではありません。

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手作りの暖かな雰囲気の時間がゆっくりと流れる店内。素性と個性を主張する優しい料理。あっ、こんな味付けもあるんだな、と思わず発見。

 そして事件。「種紡ぎ・ムラ」の屋号の由来を聞いたところ、和綿の種をずっと毎年、残して更新しているとのこと。最初の種の入手先を伺うと、「鴨川和棉農園」だったんです。我家の綿のスタートも、鴨川和棉農園から来てたんですが、更新できずに今では綿紡ぎ道具だけがオブジェとして威張っています。和綿を紡いでいる人が、ここにもいたんだ、と、一人で感動してました。

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 今朝は、山はやっぱしきっぱりと冷えています。我家のお茶は、番茶をすり鉢や臼で粉にして、そのままいただいています。だから茶がらが出ません。お茶を丸ごと、さてと、相方に喫茶去といきますかなっ。釣った魚にも、餌は必要です(笑)。