脊振の森から

九州は脊振山の脊振村から、里山の暮らしを伝えます。

ヒメハルゼミ

忘れた頃に訪れた…梅雨時の待ち人、ヒメハルゼミ
金、土曜の話(長いです💦お時間ある時にどうぞ😊)
(動画キャプション、追記しました)
 今日も梅雨空…というより、この季節らしからぬひんやりとした強風
おてんとさまからの鈍い光 きっと街灯は一日中つきっぱなし
〝今年は遅い遅い〟と口走りながらも、先週も低温続き、この時季ナメコまで出てくるとは盲点😳

2019年、庭の梨の葉の裏で見つけた抜け殻 大きさと触覚の特徴からヒメハルゼミ 「ヒグラシの触角は8節。他のセミは7節。 ヒメハルゼミは触角第4節が第3節の3.5倍未満」 まさかヒメハルゼミまで庭で羽化していたとは⁉️

とてもヒメハルゼミが鳴くかも⁉️などとは思えない空気の肌触り。今週に入り、アンテナ張ることも忘れかけた昨日、ちょうど日没時間、天気の悪さから夜の帳が降り始めたといえる暗さがどうしてだか気になり2階の裏の窓をガラリと開けると…
風音にかき消されそうだけどかすかにヒメハルゼミの数少ない合唱が聴こえている😃
すぐに外に出るものの強風で拾える音ではなく、そして風向きが変わり一斉に鳴き止む。あっちにゆきこっちに行き、いったいどこから聞こえていたのか掴めないまま
「主に丘陵地や山地の照葉樹林など、人の手が届いていない森林で生息。集団で「合唱」。他のセミの生息分布域が面であるのに対し、ヒメハルゼミは飛翔能力が短く、生活圏を広げようとしない性格に加え、生息条件が限られた貴重なセミ。他のセミより一足早く、短期集中で発生
発生地、分布北限地などは生息地が天然記念物に指定」
古木の高いところで鳴くというが、まさにそれが実感できる
これは一両日中に大合唱が聞かれるのか⁉️うれし〜い💕と思ったのは昨日
そして本日晴れて4chステレオ(古すぎる😆)録音再生のごとく、前後左右いや四方八方全方向からヒメハルゼミの合唱の始まり❗️
やはり今日もちょうど日没時間近くに夕陽の反射なのか、北の空が一部ピンクに染まった数分後、ひとりの声を合図に一斉に鳴き始めた。誰か指揮者のような子がいてまるで指揮棒を振っているようだ。鳴き止む時も一斉にぴたりと。
“うるさい”と言われればそれまでだが😂
今日は風の音、増水した水の音が激しく、それがなければなんとも神秘的とも感じる倍音伴う合唱。口で説明するとどんどん軽くなってしまう💦これは直に聞かないと伝わらないなぁ😆
例年ならヒメハルゼミからほぼ一日遅れあたりで聞こえてくるヒグラシの声
そうなるとヒグラシはヒメハルゼミの声を伴奏に独唱しているようにも✨
このもやもやもした空気を一気に吹き飛ばしてくれるヒグラシは俳句の季語では秋。だけど実際の発生は今から。
季節を告げるもうひとりの待ち人😊
そして梅雨明けはもうすぐ、史上最短かも⁉️だと、私に告げてくれたのはセミではなく、日曜配達の郵便屋さん😊
◆学名は Euterpnosia c. chibensis
(chibensisは、千葉に棲むの意)
千葉県茂原市鶴枝で発見。新潟の能生、茨城の片庭とともに北限とされる