脊振の森から

九州は脊振山の脊振村から、里山の暮らしを伝えます。

初収穫

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 昨年の暮れ、部落の有志で集まって猪の箱罠をつくりました。材料は10セット分購入、で、手始めに一つだけサンプルを作り、家の畑の周囲にセットです。箱罠も、今ではいろいろと特許問題があり、やたらと作ると特許侵害で訴えられたりもします。実にくだらん部分での特許なんですが、メーカーも度量が狭い、と言うのか、買わずに勝手に作る奴も奴です…。

 そこで今回は「島根県中山間地域研究センター」 」の資料を参考に、制作しました。材料費は1セット1万円前後でした。

 餌は、僕は5リットルの焼酎ペットボトルに小分けしています。餌をすくう容器も、餌を入れるじょうごも総て焼酎ペットボトル、大活躍です、って、どんだけ飲むのかって??!! 愛車が軽トラではなく、おしゃれな(笑)ラシーンですので、常時、一俵袋を詰んどく訳にはいかんのです、はいっ。

 

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罠設置当初は、猪の警戒心を解くために、罠の扉が落ちないようにセットして餌だけを入れてみました。しかもご丁寧に、箱罠の底には若干、地面との隙間を空けたりもしています。罠に餌があっても、そこにたどり着くまでがメッシュの底になっているため、かなり嫌がってトリガー部分の餌にはたどり着きません。これは普段の猪対策としては、かなり有効なようです。

 猪の金網防御としては、壁のように張り巡らせるより、地面との空間をつくってベタ置きしたほうが有効で、しかも景観も酔いような気がします…僕だけが?? とにかく、里山の景観には猪メッシュ網は似合わない事だけは確かです。

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 そして年明け、奥のトリガーまでの通路として餌袋を敷いてみました、そしたら一発、昨日、やっと初物収穫でした。獲物は20kg前後の♂猪、なんと二頭いっぺんに捕れました。このサイズが一番の悪さをしでかすサイズです。

 我家周辺には、まだ100kgクラスが数頭、うろついています。この瓜ボウの生産者を仕留めないと。まだまだ猪戦争は終わりそうにありません。

 今後のやっかいな問題は、農家の意識。猪は減らしてほしいが、罠をかけるのはいや、仕留めるのはいや、解体するのはもっと嫌…気持ちはわかるのですが、このあたりも上手な仕組みづくりが必要です。

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